若年性乳癌について

年々増加傾向にある乳癌ですが、メインとなる40代〜50代の中年女性以外に、若い女性の患者さんが目立つようになってきているそうです。そんな若い世代が罹患する乳癌は、治療の面やQOLへの配慮などあらゆる観点で注目視されています。

若年性乳癌は発見が遅れる傾向にあり

厚生労働省は、35歳未満で罹患したものを特に若年性乳癌として定義し、その特徴をまとめています。

日本癌学会に2004年から2009年に初回登録された10万件超の乳癌症例数の内、35歳未満の症例は全体の3%程度だったそう。症例数は少ないものの、若年性乳癌の中には、乳癌の家族歴がある人やBMI値が小さい痩せ型の患者さんが多いという特徴が見られたそうです。

その他に特筆すべき特徴としては、35歳未満の乳癌は発見が遅れるケースが多いということ。癌が発見されたきっかけを調査すると、検診で発見されたケースよりも自己申告で発見された症例の割合が高いことが分かりました。若い女性は乳癌の検診を受ける機会がそれほど多くありませんし、検査を受けても病気を見逃されてしまうことがあるようです。

そのため、発見時のしこりの大きさは平均3cm前後で、ほかの年代と比べると明らかに大きいことが分かります。これはしこりが目立つようなサイズになってから、自分で見つけた人が多いことを物語っています。

妊娠・授乳のときに発見される若年性乳癌が多い

30歳未満の特に若い世代の患者さんでは、妊娠中や出産後の授乳期に異変を感じ、癌が発見されることもあるそう。妊娠中や授乳中の場合は検査にも制限がありますから、発見が遅れてしまい、ステージⅢ以降の進行がんで見つかるケースも多くなってしまいます。当然、10年生存率は50%前後となり、予後は厳しいものとなります。

しかし、妊娠・授乳期であってもステージⅠなどの早期に発見された場合は、10年生存率も90%前後とほかの患者さんと変わりありませんから、早い段階で発見されれば十分に完治が可能です。

いずれにせよ、「若いから大丈夫」と過信せず、妊娠中や授乳中の異常には敏感に対処していく必要がありますね。

QOLを重視した治療が必要とされる

若い世代の罹患者にとって重要となるのは、治療後の生活です。

癌の治療を行った後も、若い患者にとっては長い人生が続くわけで、長期間に渡って転移や再発をチェックしながら生活していくことになります。特に乳癌や婦人科系の癌の場合、治療後に妊娠や出産を希望している患者さんのQOL(クオリティオブライフ=生活の質)を守るために、治療前から配慮が必要となることもあります。

単に癌を取り除くだけではなく、これからの人生設計を考えつつ一緒に癌と戦っていける、医師や看護師、カウンセラーを見つけることも、若年性乳癌に打ち勝つためのポイントと言えるでしょう。

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乳癌の診断・治療は必ず医師に相談をした上で行ってください。

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