妊娠・出産への影響

乳癌を罹患した方の中には、治療後に妊娠と出産を希望される人もいらっしゃることでしょう。そんなとき、どのようなことに注意すべきかまとめてみました。

若い女性の間でも乳癌が増加中

これまでの常識では、乳癌にかかりやすい年代は、40代から60代の中年から閉経後にかけての時期だとされていました。ところが最近は、欧米並みの食事や喫煙、飲酒量の増加、晩婚化などの影響で、20代から30代の若い世代でも、乳癌に罹患する人が増えてきています。

これから結婚や妊娠、出産を控えた若い女性にとって乳癌が身近な存在となりつつあり、癌治療と妊娠や出産を並行して行わなければならないケースが増えることが予想されます。医療関係者側も、治療後の妊娠について想定しながら治療法を検討する必要に迫られているのです。

標準治療による妊娠・出産への影響は少ない

乳癌の標準治療である、乳房の切除手術および放射線治療について言えば、それほど大きな影響があるとは考えられません。乳癌の治療が終わって通常の月経があれば、問題なく妊娠や出産も可能となります。放射線療法による将来的な胎児への影響は、ほとんどないと判断して良いでしょう。

乳房の一部を切除したことによって母乳育児に支障が出ることも考えられますが、もう片方の乳房やミルクを併用することで解決できると前向きにとらえましょう。授乳による癌の再発の影響はないとされていますから、安心してください。

抗がん剤治療による早期閉経に注意

問題となるのは抗がん剤治療の影響です。抗がん剤は卵巣へ悪影響を与えることが多く、早発閉経を引き起こす恐れがあるからです。

40代未満の患者さんの4割、40代以上では8割近くの患者さんが、抗がん剤の投与を開始すると無月経の状態になります。これは一時的なもので、治療が終わると月経が再開されるのですが、一部の人は治療が終わっても月経が回復せず、そのまま閉経してしまうことがあるそう。平均的な閉経年齢は50歳前後と言われていますが、それより前の40代前半などでも、早期閉経が起こってしまうケースが多いのです。

閉経してしまうと自然妊娠は不可能になりますから、治療後に妊娠を考えている方は抗がん剤治療を行うかどうか、事前に担当医と相談しておかなければなりません。

妊娠を考えたら再発の有無をチェック

治療が終了して一定期間が過ぎ、月経を確認したら妊娠が可能です。抗がん剤治療の終了後、数回の月経を確認した後に妊娠する方が安全だと言われています。ホルモン剤を服用した場合は、投与終了後2ヶ月経過してからの方が良いとされているそうです。

妊娠や出産によって、癌の再発の可能性が高まるという報告はありません。ただし、妊娠すると様々な制約があるため検査を行いにくくなるのは事実。もし再発が起こってしまった場合、早期発見が難しくなってしまうのです。

妊娠を希望する場合は、事前に十分な検査を行って再発がないことを確認しておくことが大切。再発するリスクが高いと言われる手術後2年は、妊娠を避けた方が無難である、との見方もあります。

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乳癌の診断・治療は必ず医師に相談をした上で行ってください。

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