定期検診

癌細胞は手術して取り除いたと思っていても、いつどこで転移や再発を繰り返すかわかりません。放射線治療や抗がん剤による化学療法で1度は癌細胞を減らすことができても、ひとつでも細胞が残っていれば、長い時間をかけてこっそりと増殖を繰り返し、気が付いた時には再び悪さを始めています。

例えば、乳癌の初期治療で小さな細胞を残してしまったとすると、認知されるほどの大きさになるのに10年かかると言われているそうです。ということは、初期治療後10年間は再発や転移の可能性があると考え、経過観察や生活改善を続けなければならないわけですね。

それでは、初期治療後のメインケアとなる経過観察や定期検診について、どのようなことを行うのか、検査の種類などをまとめて紹介しましょう。

経過観察ではどのような診察をするのか

手術や放射線治療が終了したら、しばらくは自宅で療養しながら定期的に診察や検査を繰り返します。術後すぐは2週後、1ヶ月後など頻繁に通院しますが、落ち着いたら3ヶ月に1度の診察と採血で済むようになるでしょう。

3ヶ月ごとの診察では、医師の問診と視診・触診を行います。乳癌の治療後ですから、患者側からすれば確認したいことや気になる症状がたくさんあることでしょう。しかし、実際に診察室で医師と向き合える時間は数分。聞きたいことや不安なことがあれば、あらかじめ自分なりに下調べしておいたり、きちんとメモして持参すると良いですね。

もし、局所的な痛みあったり咳が続く場合、疲労感や体のかゆみがある、など気になる症状があるなら、次の診察日を待たずに受診することも大切です。

診察の際に医師がチェックするのは、以下の3点です。

  • 手術側の乳房に再発がないか
  • 反対側の乳房に転移がないか
  • 他の組織や臓器に転移がないか

そのため、この3点を確認できる部分を視診や触診で確認します。左右の乳房はもちろん、両側の脇の下、鎖骨の上のくぼみや首の横あたりまで、指で触ってしこりがないかチェックしていきます。

定期検診の検査内容とは

3ヶ月に1度の診察と同時に血液検査も行い、主に腫瘍マーカー数値を調べます。腫瘍マーカーは、血液中にある癌細胞から分泌されたタンパク質の数値で、癌の再発や転移をチェックすることができるのです。

ほかにも、半年に1度くらいの胸部のレントゲンやCTで肺や胸膜への転移の有無を確認したり、超音波エコーで肝臓への転移を確認する検査も行います。以下に、定期検診で行う主な検査とその頻度をまとめてみましょう。

乳癌の場合の検査項目

  • 診察(術後2年までは3ヶ月ごと、5年までは6ヶ月ごと)
  • 採血(術後2年までは3ヶ月ごと、5年までは6ヶ月ごと)
  • 胸部X線またはCT(術後2年までは6ヶ月ごと、5年までは6ヶ月ごと)
  • 骨シンチグラフィ(術後10年まで1年ごと)
  • 腹部CTまたは肝臓エコー(術後10年まで1年ごと)
  • マンモグラフィー(術後10年まで1年ごと)
  • 乳房超音波検査(術後2年まで3ヶ月ごと、5年まで6ヶ月ごと)
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乳癌の診断・治療は必ず医師に相談をした上で行ってください。

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